日本全国津々浦々、実に沢山の道路が在ります。
酷道(一発で変換できた)、廃道、階段国道とか色々。
今回の道路の正式名称は「東京都道428号高円寺砧浄水場線」といい、道路の下に水道管が埋設されています。
通称は「荒玉水道道路」、一部の暗渠さんとかに人気。

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荒玉水道道路、今回は久々に一人での走破となります、といっても全長は大体9kmぐらいしかないです。
一方通行・大型車通行禁止也。
ちなみに、水道管の上を走るためほぼ一直線、ひたすら前進前進。

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ガードレールの下に都道の証明が在った、「特例都道428号線」のゼロキロポスト?だ。

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運動不足気味のおっさん、若いころ買ったMTBにまたがって出発。
早速ケツが痛い、9kmも走れるのか。

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桜が本当に美しかった、ここは堀之内斎場付近です。
このあたりはまだ一直線ではない。

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不覚にもこの水滴みたいなやつで笑ってしまった、ケツにくるだろいい加減にしろ。
ここから一直線の始まり、一人のおっさんの闘い(自分のケツ的な意味で)が始まった。
この分岐は右。

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一直線とは言っても高低差はもちろん在る、坂とかあるけど水道管は大丈夫なのか。
チャリのサスペンションがもうダメそう、さっきからギシギシいっている。

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前の写真の地点から少し進み、坂にさしかかった。
下ってすぐ上り返す、典型的な谷地形ですな。谷底に川でも流れていたのかな?

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杉並区内には本当に川が多い、さすがに練馬区にはおよばないが流石23区最西端トリオの一員。
ここで善福寺川を渡る、まだまだ余裕でしたこの時は。

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杉並区民の憩いの場、和田堀公園。地名から察するに古代には城郭でもあったのだろうか?
休みたい。

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そして僕をあざ笑うかの如く襲い掛かる一本道、まさに無間地獄。
しかしこの先には撮りたいものがある。

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これが撮りたかった、いつごろのものか不明の「水道局用地」の石柱。
ここが現役の水道道路であることを物語っている。
この荒玉水道、実は最初「荒玉水道町村組合」によって管理されておりました、それが「東京市水道局」の管轄下へと入ったのが昭和七年のこと。この石柱はそうとう古いものなんでしょう。

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少しバランスをいじってもう一枚。
杉並区はかつて東京35區に編入される前は豊多摩郡に所属、のどかな農村地帯でした。
昭和九年に
竣工したこの道路、昭和三十七年にようやく軽車両のみ通行を許されたといいます。

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車も抜け道として利用しており、見たところ普通の道だ。
道幅は狭い、離合が大変そう。

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井の頭通りとの交差点、その名も「荒玉水道」。井の頭通りにも水道管が通っているそうな。
つまり水道管の交差点でも在るわけで。まだまだ杉並区、先は長いのです。

②へつづく

アクセス:青梅街道高円寺陸橋下交差点付近、一方通行の細い道がそれです。
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